金刀比羅宮の785段を家族と登ってみて感じたこと

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「一生に一度はこんぴら参り」なんて言われる金刀比羅宮に、ついに家族で行ってきました!着いた瞬間、目の前にそびえる石段の多さに、正直ちょっと笑ってしまいました。

門前町の参道は、朝からうどん屋さんや土産物屋さんが軒を連ねていて、それだけでもう観光気分は満点!「まずは腹ごしらえしてから登ろうか」なんて話していたのですが、後から振り返ると、これが地味に正解でした。

自分は意外とスイスイ登れたのですが、隣の母はというと…途中からずっと「まだ着かないの?」を連呼。まさかここまでとは、というのが正直な感想でした。周りを見渡すと、同じように石段の途中で足を止めて休んでいる人がたくさんいて、「みんな同じ気持ちなんだな」とちょっと安心したのを覚えています。

参道の両脇にはずらっと灯籠が並んでいて、途中には大きな狛犬や鳥居もいくつも登場します。「次の鳥居まで頑張ろう」を合言葉にしながら登っていくと、意外と気が紛れるもので、これはこれから登る人にもおすすめしたいペース配分の仕方です!

785

金刀比羅宮 本宮までの石段の段数

これが金刀比羅宮、本宮までの石段の段数。数字だけ見るとゾッとしますよね。でも実際登ってみると、しんどさには「波」があることに気づいたんです。

なぜ後半から急にしんどくなるのか

最初の100段くらいは、実は全然平気なんです。「あれ、こんぴらさん余裕じゃん」なんて思っていました。

ところが!そこを越えたあたりから、坂の角度が急に変わります。気づけば会話も減って、みんな無言でひたすら足を動かすモードに突入。理学療法士的に見ると、これは「最初に油断させておいて、後半でガツンと負荷を上げてくる」という、体力に自信がない人ほどペースを乱されやすい典型的な地形なんです。

母がしんどそうにしていたのも、まさにこの「後半の急な角度」に差しかかったあたりからでした。「さっきまでのペースで来たな」というのが、傍から見ていてもよくわかりました。

面白いのが、この「後半で急にきつくなる」現象、体力に自信がある人ほど油断しやすいという点です。序盤で余裕を感じて気を抜いてしまうと、角度が変わったタイミングでペースを立て直す余力が残っていない、ということが起こりやすくなります。逆に、最初から「後半で角度が変わる」と知っておくだけで、心構えがだいぶ違ってきます。実際、我が家では父が一番の体力自慢だったのですが、この日は珍しく母より先に息が上がっていました(笑)。

本宮で終わり…と思いきや、奥社へ

やっとの思いで本宮に到着!やりきった達成感でいっぱいになったのも束の間、実はここ、ゴールじゃないんです。本宮からさらに583段登った先に、奥社があるんです。「え、まだ続くの!?」というのが素直な感想でした。

正直かなり迷いましたが、ここまで来たら…ということで奥社まで挑戦。結果的に合計1,368段を登り切ることになりました。達成感はひとしおでしたが、体力的にはなかなかハードなので、無理はしないでくださいね。

本宮から奥社への道は、これまでの表参道とは雰囲気が一変します。木々に囲まれた石段が続いて、参拝客もぐっと少なくなるので、静かな山の空気を感じながら登れるのが印象的でした。奥社に着いたときの達成感は、本宮とはまた別格!ここまで来る人は限られるからこそ、余計に「登り切った」という満足感が大きかったです。

靴選び、失敗しました

ここでひとつ、正直に後悔していることを書きます。実はこの日、普段履いているちょっと硬めの靴で行ってしまったんです。

最初のうちは平気だったのですが、後半、特に下りに差しかかったあたりから、足裏がジンジンしてくるのがわかりました。785段(奥社まで含めると1,368段)という距離は、想像以上に足への負担が積み重なるんですよね。

正直、「クッション性のあるスニーカーで来ればよかった…」と後悔しました。実際、階段の昇り降りが多い場面ではクッション性の高い靴を選ぶことが対策のひとつとして挙げられていて、長い石段を歩くとわかっているなら、靴選びは本当に大事だと痛感した出来事でした。

石段の「下り」が実は一番負担が大きい

ここで少し、理学療法士としての専門的な視点も交えておきます。785段(奥社まで含めると1,368段)を登り切ると、つい「これで一安心」と気が緩みがちですが、実は膝への負担という意味では下りの方がずっと大きいんです。

平地を歩くときに膝関節にかかる負荷は体重の2〜3倍程度とされていますが、階段を上るときは3〜4倍に増加し、下るときにはさらに5〜7倍もの負荷がかかるといわれています。上りは自分の筋肉を縮めながら体を持ち上げる動きなのに対し、下りは筋肉が引き伸ばされながら体重を支える動き(遠心性収縮)になるため、同じ「階段」でも膝にかかる衝撃の質がまったく違うんです。

対策としては、歩幅を小さくして足全体で着地すること、膝を曲げすぎないこと、手すりがあれば積極的に使うことが挙げられます。手すりを使うことで膝関節への負荷を2〜3割ほど軽減できるとする報告もあるので、こんぴらさんのように長い石段が続く参道では、遠慮せず手すりを頼るのがおすすめです。

家族・親世代と一緒に石段を登るときに意識したいこと

① 最初から歩幅・ペースを抑える

最初の「余裕!」ゾーンで飛ばしすぎないことが本当に大事です。後半のために体力を残しておくイメージで、あえてゆっくりめに。

② 休憩は「しんどくなる前」に取る

参道沿いにはお店がたくさん並んでいて、休憩スポットには困りません。しんどくなってから休むより、余裕があるうちにこまめに休む方が、結果的に楽に登り切れます。うちの家族も、大門をくぐったあたりの茶屋で一度腰を下ろして、名物の「灸まん」を頬張りながらひと息つきました。甘いものを口にすると、単純ですが「よし、また登るか」という気持ちになれるので、これは地味にありな作戦だと思います。

③ 下りにも油断しない

登り切った達成感で気が緩みがちですが、下りは膝への負担が大きい動きです。特にこれだけ長く登った後は、脚が疲れて踏ん張りが利きにくくなっているので、気を抜かずゆっくり下りましょう。

登り切ったらやっぱりコレ!

785段(いや、奥社まで含めると1,368段!)を登り切った後のお楽しみといえば、やっぱりうどんですよね。こんぴらさんの参道には老舗のうどん屋さんが並んでいて、疲れた体に染みわたります。

中でも表参道にある「こんぴらうどん」は、創業65年という老舗中の老舗!地元ならではの「しょうゆうどん」は、茹でたての麺に特製の醤油をかけていただくシンプルな一杯なんですが、これがもう最高でした。歩き疲れた後だからこそ、余計に美味しく感じるんです。

「こんぴらさんに来たらやっぱりコレでしょ!」という達成感込みで味わう一杯、ぜひ楽しみにしていてください。

こんぴらさんの基本情報

  • 正式名称:金刀比羅宮(ことひらぐう)
  • 住所:〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892-1
  • 本宮までの石段:785段(所要時間の目安は約40分)
  • 奥社まで進む場合は、合計1,368段
  • 参道沿いには商店が並び、休憩しながら登れる作りになっている

体力に不安がある方や、ご家族に高齢の方がいる場合は、無理に奥社まで行かず、本宮までで区切るのも全然アリだと思います。

登る前に準備しておきたいこと

実際に登ってみて、「これは事前に準備しておいてよかった」「もっとこうすればよかった」と感じたことをまとめておきます。

  • 動きやすい服装で行く:見た目より、腕や脚を大きく動かせる服装を優先した方が快適です
  • こまめな水分補給を意識する:参道沿いに自販機や売店はありますが、朝の涼しい時間帯でも思った以上に汗をかきます
  • 朝早めの時間帯を狙う:こんぴらさんは連休や行楽シーズンになると参道が混み合いやすいので、朝早めに出発できると人混みを避けてマイペースに登れます
  • タオルを持っていく:これは地味に忘れがちですが、後半は汗だくになるので一枚あるとかなり助かります
  • 杖代わりになるものがあると安心:参道の入り口では貸出用の杖を用意しているお店もあるので、体力に不安がある方や親世代と一緒の場合は借りておくと下りが特に楽になります

準備さえしておけば、785段(奥社まで含めると1,368段)は「思ったよりいける」と感じられる方も多いはずです。当たり前のことばかりに見えるかもしれませんが、実際に登ってから「やっておけばよかった」と感じたことばかりなので、参考にしてもらえたら嬉しいです。

まとめ

785段という数字だけ見ると身構えてしまいますが、「しんどさには波がある」と知っておくだけで、心の準備がだいぶ変わってきます。序盤の余裕ゾーンで飛ばしすぎず、後半の急な角度に備えて体力を残しておく。これだけでも、当日の体感はかなり変わってくるはずです。

そして、達成感でつい気が緩みがちな下りこそ、実は膝への負担が一番大きいタイミングでもあります。登り切った満足感はしっかり味わいつつ、下りは最後まで気を抜かずゆっくりと。一緒に行く人のペースを見ながら、無理せず自分たちなりの登り方を見つけてもらえたら嬉しいです。ちなみに靴だけは、本当にちゃんと選んでいってくださいね!(実体験より)

参考文献